これからの英語教育について

近年では、オールイングリッシュで過ごす環境が増えていますが、幼児期に英語だけを学ぶことで、例えば、目上の人に「おはようございます」と挨拶することは幼児期になれば当たり前にできることが、「おはよう！」と話してしまう現象や、母語でもある日本語の獲得が同年代に比べ遅れる傾向があったりと、日本語教育が後回しになり、さまざまな問題が生じていることがわかってきました。

乳幼児期は、脳が急速に発達し、新しい経験や知識を吸収しやすいとされています。
この時期は、脳の柔軟性が最も高い時期でもあるので、複数の言語を同時に学ぶことは将来的な言語能力や認知能力の向上にプラスの影響を与えることになると考え、当園では外国人の英語教師を常備配置（2024年4月より）し、ネイティブな発音の英語を学びながら、日本語教育にも力を入れた、日本語と英語を同時に学べる環境を提供させていただいています。

とはいえ、お子さんの将来に対する漠然とした不安、間違いのない教育法を選びたいと願う親御様もいらっしゃることと思います。
こちらに、オールイングリッシュの教育に向いている場合と、母語は日本語として、英語教育に力を入れた学びが向いている場合とをまとめたシートがございますので、ご覧ください。

【オールイングリッシュの教育に向いているお子さん】

【母語は日本語にし、英語教育に力を入れた学びが向いているお子さん】

母語があることで、英語は上達する
小学校で英語が必修科目となり、早い段階で英語を学ぶことを選択するご家庭が増え、英語の早期教育が注目されています。
幼少期の英語教育においては、「英語をどこで学ぶか？」「どのタイミングで学ばせればいいか？」などといった点にフォーカスが当たりがちですが、それ以上に大切なのは、何語を母語にするか？ということだと言われています。

例えば、私たち日本人の母語は日本語ですが、乳幼児期から英語ばかり話す環境ですと、自然に母語は英語になり、日本語は第二言語になることが考えられます。
このとき、大きな問題となるのが、英語が母語になることで、日本語にはあって英語にはない表現を身につけることが難しくなる可能性も考えられるようになります。

日本人は、目上の人には敬語で話すという考え方がありますが、英語を母語とすると、敬語の理論が母語にないため、目上の人に対しても敬語が使えない現象や、発する日本語に違和感を感じることが起きることがあります。

実際に、５歳くらいの年齢の子で、ほとんどの子どもが「おはようございます！」と挨拶するところ、英語を母語としてマスターした日本人のお子さんが「おはよう！」と挨拶してしまったというお話しや、簡単な自己紹介を日本語でする場面で、なかなか思うように話せないなどといった経験をされたお子さんの親御さんからのご相談は増えています。

日本語を母語とすることで、日本語と英語の文法の違いなどの理解を深めることができ、結果として、英語の上達がスムーズになります。
例えば、代表的な例として、語順の違いがあります。
日本語の主語ー動詞ー目的語の順序と、英語の主語ー動詞ー目的語の順序の違いなども、母語を日本語としてもつことで、意識的に認識でき、結果、英語の上達に結びつくのです。

また、日本語には冠詞がないため、英語で一般的な "a", "an", "the" の使い方に対する違いを理解しやすくなります。日本語の動詞の基本形や敬語形の変化に慣れることで、英語の動詞の多様な時制や人称に対する違いを理解しやすくなります。

英語嫌いにさせない教育
どんなに英語の時間を用意しても、どんなに親御さんが英語教育に熱心だとしても、学ぶお子さんが英語を嫌いになっては、身につくどころか、英語を学ぶことを拒否し、ストレスとなってしまいます。
コトナキッズ保育園では、年齢や英語の成長に合わせた教育を心がけ、英語のダンス、英語のゲームを取り入れ、“学ぶことは楽しいこと”　を実感できる環境づくりも大切にしています。