ティッシュを全部出す理由

 

「うちの子、ティッシュを
箱から全部出しちゃうんです…。
なんでこんなことをするんでしょう?」

 

 

子どもがこんなイタズラをする場面、
ママパパさんなら
一度は見たことがあるかもしれませんね。

でも、実はこれ、
ただのイタズラではなく、
子どもの成長にとって
とても大切な行動なんです。

1. 「どうなるの?」という好奇心の現れ
敏感期の子どもたちは、「これをやったらどうなるんだろう?」という純粋な好奇心で動いています。ティッシュを引っ張ると次々に出てくる感覚や、ふわふわの触り心地は、子どもにとって新鮮で楽しい体験です。
大人には「無駄遣い」に見えても、子どもにとっては「学び」のひとつなんです。

2. 「自分でやりたい!」という成長のサイン
子どもたちは、自分の手で何かを動かしたり、形を変えたりするのが大好き。
この行動は、「自分でできた!」という達成感につながります。
ティッシュを引っ張ることで、「自分の力で変化を起こせる」ことを感じているのかもしれません。

3. 感覚を楽しむ練習
ティッシュは、子どもにとって触り心地が面白いもののひとつです。
敏感期では、これを「運動の敏感期」といってます。
こうした感覚の刺激を通じて五感を発達させています。
「ふわふわして気持ちいい」「音が面白い」といった小さな発見が、子どもの学びにつながっています。

 

ティッシュのイタズラにどう対応する?
このような行動を完全に防ぐのは難しいですが、上手にサポートすることで子どもの成長を助けることができます。

1. 専用の「出していいティッシュ」を準備する
子どもが安心して遊べる環境を整えることが大切です。例えば、使わないティッシュや布などを用意して「ここなら好きに遊んでいいよ」と教えてあげるのも良い方法です。

2. 一緒に遊びながら学びをプラスする
ティッシュを引っ張るのが楽しいなら、「箱から1枚ずつ引っ張ってみよう」と声をかけてみてください。数を数えたり、引っ張り方を工夫することで、遊びが学びにつながります。

3. 怒らずに声をかける
もし全部出されてしまったとしても、「ティッシュさん、たくさん出てきたね!」と共感の言葉をかけることで、子どもも安心します。叱るより、ポジティブに接することで、次の行動が変わることもあります。(ティッシュを出すことをやめるかもしれません)

 

ママパパさんへ
ティッシュを全部出してしまう行動には、子どもの「学びたい」「触れたい」という気持ちが詰まっています。

例えば、ベッドの上でジャンプすることも、運動の敏感期ですし、公園で何度も滑り台を登ったり降りたりする行動も、同じ運動の敏感期の一つです。
子どもたちは、繰り返しの動きを通じて、身体の使い方や力の加減、バランス感覚を学んでいます。大人から見ると「なんでこんなに同じことを何度も?」と思うかもしれませんが、これは子ども自身が運動機能を発達させるための大切なプロセスなのです。

このような行動も、単なる遊びやイタズラではなく、成長のステップと考えると、日々の子どもの動きに新たな視点が加わるかもしれませんね。

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