どうして、幼児期は泣いた子がすぐ笑うのか?

こんにちは!
コトナキッズ保育園理事長 小曽根です。

1歳くらいから3歳くらいの時期って、
笑っていたかと思うと泣き出したり、
怒っているかと思ったら、ニコニコしたり、
一体、どうなってるの?ってこと、よくありますよね。

 

乳幼児期の子供が瞬時に感情を切り替える理由は、
その発達段階と大脳の機能にあります。

例えば、脳の発達でいうと、
子供の脳は成長とともに発達しますが、
乳幼児期は、まだ完全には発達していません。
このため、
感情をコントロールする能力がまだ未熟で、
感情の切り替えが突然となることがあるんですね。

また、乳幼児は、自分の感情を理解し、
他人と共有する能力をまだ完全には持っていません。

そのため、何か小さな出来事が起きると、
それが大きな問題であるかのように
感じてしまうことがあるのです。

では、
乳幼児が突然泣き始めたときは
どう対応したらいいのか?


1:まずは冷静になる
大事なのは自分自身が冷静になることです。
子どもは親の反応を敏感に察知しますので、
パニックになったり怒ったりすると、
子どももその感情を映し出す可能性があります。

2:次は、安心させる
子どもにゆっくりと優しく、
声をかけたり抱きしめるなどして
安心感を与えましょう。
子どもは親が近くにいて支えてくれているという
安心感を得ることができます。

3:原因を探る
泣いている原因が何かを探しましょう。
お腹が空いている、眠い、おむつが汚れている、
痛みを感じている、などの
物理的な不快さが原因であることってけっこう多いです。
もちろん、ストレスや恐怖感が原因であることもあります。

4:適切な対応を行う
泣いている原因を特定したら、
それに対する適切な対応を行いましょう。
例えば、お腹がすいていれば食事を与え、
眠そうであれば寝かしつけます。

5:子どもの感情を認める
これ、けっこう大切なのですが、
子どもが泣いている理由がはっきりしない場合でも、
その感情を認めてあげることが大切です。
子どもの感情を否定したり無視したりすると、
子どもは自分の感情を抑え込むようになり、
それが将来的に心の問題を引き起こす可能性があります。

 

もちろん、これらの対応が
一度で効果を発揮するとは限りません。

子どもの発達には時間が必要なので、
辛抱強く対応し続けることが大切です。

とはいっても、
これらのことを全部できる大人はいないですよね。

親であっても全てを完璧に行うことは難しいです。
私たち大人にも限界があり、ストレスを感じたり、
時には自己疑問を持つこともあります。

それらは全く自然なことで、
自分が完璧な親である必要はありません。

でも、私たち保育士には、常に
パパママさんから子育てのご相談をいただきます。

そんなパパママ業のみなさんに
提案したいことをいくつかお伝えします。

自分自身を許す!
完璧な親など存在しません。時にはミスをすることもあります。
大事なのは、それを認め、その経験から学び、改善することです。

サポートを求める!
子育ては困難で、時には支援が必要です。
信頼できる家族や友人に相談したり、
必要であれば専門家に助けを求めたりすることが重要です。

自己ケアを忘れない!
親自身が健康で、精神的に安定していなければ、
子供の世話をすることは難しくなります。
適度な休息、適切な食事、適度な運動、
そして趣味や自分自身の時間を持つことは、
親自身の健康を維持し、ストレスを軽減するのに役立ちます。

親として最も大切なことは、子供が自分のことを愛し、
理解し、尊重してくれる人がそばにいると感じることです。

これは完璧な親であることではなく、
常に最善を尽くし、愛情を示すことによって達成できます。

 

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